PROJECT

ホットプロジェクト

砂防・治山分野における取り組み <地域(ふるさと)の山林(もり)を守る>

九州支店環境課 グループリーダー 2018年入社
 近年、線状降水帯発生による大雨や地震に伴う斜面崩壊、地すべり、土石流などの自然災害が頻発しており、弊社はこれらの災害に対して、被害を最小限にとどめるためのリスクコンサルティング事業を展開しています。一方で、弊社の生い立ちは、海域の調査・測量業務であり、それは現在に至るまで継続しています。そのため弊社のイメージは、「海」と思う人がほとんどですが、砂防・治山分野においても森林の保全や土砂災害を防止する業務に従事し、地元九州で地域(ふるさと)の山林(もり)を守る事業を展開しています。






山林(もり)を守る仕事
 砂防とは、渓流の土石流や河川の上流域から流出する土砂や流木を防ぐこと、急傾斜地の斜面崩壊から人家や公共施設などを護るための対策事業を指します。治山とは、森林の維持や造成を通じて、山地災害から国民の生命・財産を保全するとともに、水源涵養、生活環境の保全・形成等を図る事業を指します。いずれも人々の暮らしに直結する、やりがいと責任のある仕事です。





地域(ふるさと)のニーズに応える
 我が国は世界有数の災害大国といわれています。私の地元九州では、特に地震や台風、豪雨等の災害は多く発生しており、自然災害に対する地域(ふるさと)のニーズに応えることが重要です。そんな自然災害の中でも弊社では、土砂災害において流域の土砂や流木について実態を把握する調査を行っています。目的としては、山林や流域環境を把握し、それらが持つ機能の保全を図ることで土砂災害を未然に防ぐことです。なお、土砂災害が発生した流域については、早期復旧のため、機動力を活かした迅速な調査を行っており、調査結果に基づいた計画を立案し、施設設計まで対応しています。施工が完了した砂防および治山施設は、施工完了が終着点ではありません。その後の維持管理といった観点から、各自治体の年次計画に基づいて施設の定期的な点検が実施されており、弊社でもこうした点検業務の一端を担っています。点検業務では、施設や周辺斜面などの現況を把握し、健全度を評価することで今後の対処・対策を検討します。また、災害時は緊急で流域や施設の状態を調査する対応も行っています。



 なお弊社では、こうした流域の調査や施設の点検等において機動力や現場力を強みとした体制を構築するとともに、新技術としてUAV(ドローン)を活用することで、踏査では接近困難な箇所であっても、現地の地形や堆砂状況、施設の変状等を効率的かつ安全に把握しています。 こうした様々なニーズに応えることで、地域(ふるさと)の山林(もり)を守ること、人々が安全・安心な生活を送ることができる基盤づくりに貢献しています。

ページトップへ戻る