環境リスクコンサルティングサービス
サービス概要
自然や環境の諸条件を的確に把握し、計画の推進に貢献しています。ひとつのプロジェクトを展開する場合、環境の保全・保護は、経済性、安全性とならぶ重要な要素であり、行われる開発行為・建設などによる影響予測・評価には、高度な技術、多くの知識と情報が求められます。これらの要求に応えるためにプロジェクトの企画立案・計画段階から、施工完成、事業効果の追跡に至るまで、現地調査も含む豊富な情報を活用した厳密なシミュレーション解析などを行うことにより、高精度な予測・評価に基づいたプロジェクトの遂行を支援しています。
生態系リスク |
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自然環境リスク |
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生活環境リスク |
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機器計測 |
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環境アセスメントに関わる各種調査
環境アセスメントに関連する現地調査を幅広く対応しており、近年では洋上風力に関する調査を行っています。
・海棲哺乳類の音声データ観測(A-tag)
・海洋観測(流況観測、水質・底質調査など)
・鳥類調査( 希少猛禽類、渡り鳥、船舶トランセクトなど)
・漁獲物調査
これらの多岐にわたる調査について、配慮書の段階から対応しています。
柱状採泥システム(VCS:バイブレーション・コア・サンプラー)
バイブレーション・コア・サンプラー(以下、VCS( 貫入深度: 1 ~ 4m 程度、内径φ100mm)) は、底質環境の物理的・化学的な調査に活用されています。VCSは、圧縮空気(窒素ガス)によって一軸振動させ、底質を液状化させて貫入することにより、底質を乱すことなく柱状に採取する技術です。
従来のボーリング採泥に比べ、スピーディで安価です。
採泥後、そのままの形状で抜き出せるため、コアの観察や分析に活用できます。
VCSの動画はこちらから
動植物調査(両生類・爬虫類・ 哺乳類など)
両生類・爬虫類・哺乳類の調査に豊富な経験があり、生息環境や痕跡をもとに、調査地の動物相を正確に把握し、動物たちがどこで、どのように暮らしているのか調査を行っています。この調査を通じて、工事などの計画において、動物たちの生活環境がどのように変わるかを考慮し、対策を検討するための支援を行っています。
猛禽類調査
地域の自然環境を考える際、生態系の上位に位置する猛禽類の生息は、多くの地域で関心を集めています。私たちは、猛禽類の行動や生息地・繁殖地の保全を検討するために、経験豊富な調査員が実態に即した調査と報告を行っています。
魚介類調査
魚類調査をはじめ、河川水辺の国勢調査などに関する基礎調査にすべて対応可能であり、事前調整から現地調査、データの入出力システムに至るまで、一貫した対応を行っています。また、住民参加型の現地調査における技術指導や調査も実施しています。さらに、環境DNA分析の併用など、新しい取り組みも行っています。
河川環境調査(河床材料調査等)
河道形状や流量調査など、河川に関するさまざまな調査を行っています。 近年、台風による河床変動が顕著であることから、これらの調査の需要が高まっています。 特に河床材料調査は、河道の土砂管理や護岸整備に関する重要な基礎資料になります。 調査では、地点の選定から搬路の確保までを提案し、陸上部での採取に加え、水中では、船上採取やダイバーによる採取も対応可能です。 また、生物調査と連携し、生物とその生息環境との関連を含めた提案や考察が可能です。
水位・流速・流況等調査
さまざまな水域で水位、流速、流況などの計測を行っています。河川では、流速計や浮子を用いた標準的な観測に加え、電波流速計や画像解析、ADCPなどの高度な観測方法にも取り組んでいます。海域でも、流況などの機器を用いた連続観測に多数の実績があり、その経験を基にした調査提案も可能です。
水質・底質調査
現場での豊富な経験を活かし、現地測定の値が妥当かどうかを検討しながら調査を行っています。また、アセスメント関連の調査実績も豊富で、所有する多種の計測機器を活用して、さまざまな目的に応じた調査にも対応可能です。
数値解析業務
開発や施工によって発生するさまざまな問題の解決策の検討や施設効果の検証には、数値解析(シミュレーション)による予測評価が必須です。河川上流部の貯水池から海洋に至るまでの水質関連項目の予測評価や、海流・波浪などの海洋物理現象に付随する地形変化の予測評価を行っています。