PROJECT

ホットプロジェクト

~生産性向上を意識した組織づくりと測量技術の更なる発展に向けて(3次元計測機器・BIM/CIM)~

空間情報計測カンパニー 課長 2007年入社
私が「測量」と出会ったのは、大学1年生の測量実習でした。レベルや平板測量などの機械操作と電卓を叩く地味なイメージを持っていました。 そんな業界へ携わったのですが、近年の急速な技術の向上により大きくイメージは変わりました。 今も昔も一定の精度を確保して位置や高さを計測することに変わりはありませんが、使う機器やコンピューターの性能向上により、 点や線で表現していた地形や構造物などの情報が3次元の立体モデルで表現できるようになりました。現地で見てきたものが、 パソコンの中で立体モデルとして表現でき、また、水中部の見えない地形が可視化できてしまいます。皆さんも耳にしたことがある ドローンや人工衛星「みちびき」といった技術も測量業界に大きな影響を与えています。 今後も宇宙技術やAIなどの発展により、測量に対するイメージはさらに変わっていくでしょう。

空間情報計測カンパニーでは、こうした新しい測量技術に対応していくために、 測量の技術者集団として、技術力の向上に努めております。2011年より水中部を3次元で計測するマルチビーム測深機を導入し、 以降、3次元レーザースキャナやドローンなどを導入しながら、国土交通省が提唱する建設業界の生産性向上「i-Constraction」、 「BIM/CIM」の導入に取り組んでおります。 我々の仕事の舞台は、港湾・漁港・河川・空港・ダム・道路などの公共の施設が対象となります。 仕事の目的は、公共施設の維持管理や新しく建てる施設の設計のために用いる資料、図面、3次元モデルを作成することです。 測量なくしては、そうした計画が立案できません。作業内容の一つとして、我々は船上に3次元計測機器を取り付け、 水中部と陸上部を同時に計測することに取り組んでおります。得られた数千万点を超える点情報からは、 水上から把握できる構造物と水中部の地形を連続的に把握することができます。現地で計測したデータは、 社内に持ち帰り、専用のソフトウェアを用いて解析することにより、 計画に必要な図面や3次元モデルを作成します。 3次元CADやGISを取り入れて、測量データに付加価値をつけて、お客様にサービスを提供することに努めております。

このように、我々のチームは、日本ミクニヤで培ってきた測量技術を継承しながら、最新の技術との融合を図り、 拠点を福岡と神奈川に置き、全国で活躍しております。また、これまでの国土を保全するための使命だけでなく、 環境や観光といった新しい分野との連携も見据えて、様々な機関と連携し、業務の転換・挑戦を意識した組織づくりを行っています。 今後も空間情報分野に貢献する技術者として、信頼性の高い成果を提供していくために、革新的な技術の導入と活用を推進し、 測量の高度化と仕事の効率化を図りながら、安全・安心な生活を送ることができる社会づくりに貢献していきます。



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