Message from the CEO

2021年 年頭のご挨拶

年頭に当たり、謹んでご祝詞を申し上げます。
旧年中は、格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

新型コロナ感染の猛威が続いた昨年は、仕事のあり方や生活行動様式の変容を余儀なくされるなど、異例ずくめの年となりました。更に、年末年始は、第3波による感染者が拡大し、皆様も帰省や旅行、初詣などが制限され、例年のような高揚感を感じない時間を過ごさざるを得なかったと推察致します。
この世界を震撼させる出来事に、国連の機能不全・アメリカ大統領の交代・イギリスのEU完全離脱・中国一強への包囲網拡大など、世界中の国々が保護主義・第一主義的な国家運営を更に加速させ、国内においてもオリンピック・パラリンピックの延期や緊急事態宣言の発令、安倍政権の時の負の遺産の顕在化、昨今の菅政権の急激な支持率低下など、政治への不信感や将来に対する不安感・閉塞感が増してきています。 “コロナに感染するかもしれないという恐怖心”が、人と人の間のリアルなコミュニケーションを阻害し、お互いを監視するような厳しさや視線への恐怖、同調圧力の高まりなど、多様な生き方を認め、受け入れていた心の寛容さを失い、“不自由さ”をもたらせているに他なりません。それも、私達人間が創りだした社会の一面です。このような時だからこそ、一人一人が己を顧み、相手を慈しみ、考えや生活を変えていく機会なのかもしれません。

さて、このような背景の中、弊社におきましては、昨年、35周年という節目を迎えることができました。幸いにもコロナ禍ではありますが、堅調な会社経営を維持できており、昨年10月に新たな5ヶ年計画をスタートさせ、グループ経営という新たなガバナンスの構築に踏み出しました。先行きが不透明な国内外の価値観や構造の変化に対して、地域展開や異業種展開、事業承継の準備を進め、会社の継続性と雇用の担保を図っていきます。 これも、ひとえに皆様のご愛顧の賜物であると、心より御礼申し上げます。

公共事業については、既に昨年12月中旬に国土強靱化5ヶ年が決定し、15兆円規模の社会インフラ整備が確定しています。地震や地球温暖化に起因する気候変動など自然災害は、年を追うごとに激甚化してきており、これは、CO2削減技術や再生エネルギー技術の革新など環境に配慮しながら経済再生を目指す“グリーンリカバリー(緑の復興)”の動きに繋がっていきます。食料自給率の低い我が国においては、農業や漁業など一次産業の衰退を留める努力が大きな課題となっています。 これらの動きは、“環境と防災のリスクコンサル”の弊社にとって、医療や介護、物流などと同様の“エッセンシャルワーク=必要不可欠な仕事”の一端を担っていると意識し、企業価値を高める機会だと捉え、特に、“現場に強いミクニヤ”として一層の技術力の研鑽・不断の努力を惜しまない所存です。

本年も皆様のご期待に添うべく、一層の努力を重ねていきます。何卒、倍旧のご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

令和3年 丑年                                       代表取締役 田中 秀宜 拝

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